KickとTwitchに同時配信する方法:OBSの配信設定から確認まで
2026年10月12日 · StreamRove Team

KickとTwitchに同時配信する方法を知りたいけれど、配信を2つ別々に動かすのは避けたい。そんなときは、OBSの映像を1本だけStreamRoveに送り、その配信を両方の配信先へ届けましょう。マルチ配信といっても、シーン、マイク、カメラの管理はOBSひとつで済み、視聴者はそれぞれのプラットフォームに今までどおり集まります。
この記事では、クラウド中継を使う方法を紹介します。2つ目のOBSを起動したり、OBSのマルチ出力プラグインを入れたりする必要はありません。
始める前の準備
用意するものは、KickとTwitchのアカウント、OBS Studio、安定したアップロード回線、StreamRoveのワークスペースです。ワークスペースのプランが、使いたい配信先と同時出力に対応している必要があります。上限を決めつけず、現在のプランで確認してください。
カメラまたはゲームキャプチャとマイクを入れた、シンプルなシーンを用意します。先にパソコンへ試し録画をしておきましょう。マイクの音が入っていないといったトラブルは、KickとTwitchの視聴者が集まる前のほうが直しやすいからです。
1. KickとTwitchを連携する
StreamRoveで「チャンネル」を開きます。Twitchを選んでアカウントの認証を完了し、Kickでも同じ操作をします。連携した2つのチャンネルが、配信に使うアカウントのものであることを確認してください。
チャンネルを連携すると配信先として使えるようになりますが、すべての配信に自動で追加されるわけではありません。アカウントの権限は最新の状態に保ち、ストリームキーは、スクリーンショットや共有する設定メモに決して入れないでください。
2. エンコーダ用の配信を作成する
「新しい配信」を押し、「エンコーダ | RTMP」を選びます。見分けやすいタイトルを付け、配信先にKickとTwitchを選びます。この配信に表示されるStreamRoveのサーバーURLとストリームキーをコピーします。
映像の流れはシンプルです。
OBS → StreamRove → Kick + Twitch
パソコンからStreamRove中継サーバーへ送る映像は1本だけです。各配信先への送り出しはクラウドが担当するので、視聴者が別のプラットフォームへ移る必要はありません。
3. OBSの配信設定
OBSで「設定」→「配信」を開き、「サービス」で「カスタム...」を選びます。「サーバー」欄にStreamRoveのサーバーURLを、「ストリームキー」欄にコピーしたストリームキーを貼り付けます。使うのは、いま作成した配信の情報です。Kickのキーに、StreamRoveのサーバーURLを組み合わせないでください。
無理のないテスト用の設定は、次のとおりです。映像はH.264、音声はAAC、レート制御はCBR(固定ビットレート)、720pで30 fps、映像ビットレートは3,000 kbps、キーフレーム間隔は2秒です。これは出発点であり、画質を保証する値ではありません。解像度やビットレートを上げる前に、プラットフォームのエンコード設定ガイドを確認してください。
音声や通信にかかる余分なデータ、ほかのアプリの通信分も見込んで、アップロード速度には余裕を残してください。速度テストで出た瞬間的な最大値は、安定して出し続けられる速度とは別物です。
4. 両方のプラットフォームで配信を確認する
OBSで「配信開始」を押し、StreamRoveに映像が届いていることを確認したら、配信ページの操作で、選んだ配信先をオンにします。TwitchとKickの、視聴者が見るチャンネルページを両方開き、映像と音が実際に再生されているか確かめてください。OBSが接続できているだけでは、2つの配信先がどちらも配信中である証拠にはなりません。
確認用のプレーヤーはミュートにして、ハウリングを防ぎます。映像の動き、マイクの聞こえ方、口の動きと音のずれを確認します。2つのプレーヤーで遅延が違うことは、あらかじめ想定しておきましょう。
同時配信で押さえておきたいプラットフォームのルール
Twitchの同時配信に関するガイドラインでは、他のプラットフォームと同等の視聴体験をTwitchでも提供するよう求めています。同時に配信している別の配信へ視聴者を誘導することは禁止です。複数のプラットフォームのチャットをまとめた統合チャットは、Twitchの配信に表示しないでください。
KICKパートナーがTwitchへ同時配信するときは、「同時配信モード」のトグルをオンにする必要があります。その間、パートナーの支払い額は50%減額されます。個別に結んだ契約がある場合は、その内容も確認してください。
初回の配信でうまくいかないとき
- 片方の配信先しか配信中にならない: 2つの配信先がどちらも選択され、連携済みで、オンになっているかを確認します。OBSの設定を変える前に、うまくいっていない配信先のステータスを見てください。
- どちらの配信もカクつく: OBSの「統計」ドックにある「ドロップしたフレーム (ネットワーク)」の数字と、アップロード回線を確認します。テスト用のビットレートを下げ、ほかのアップロードを止めてください。
- 片方のプラットフォームだけ音が出ない: そのプラットフォームのプレーヤーを、StreamRoveのプレビューやパソコンへの試し録画と比べます。選んでいる音声トラックとミュートの設定も確認してください。
- 動きの多い場面で映像がぼやける: ビットレートを回線の安定した速度や配信先の上限を超えて上げる前に、先に解像度を下げて試します。
よくある質問
アップロード速度は2倍必要ですか? いいえ。この記事で紹介しているクラウド中継では、パソコンから送る映像が1本だけなので、2倍は必要ありません。パソコンから直接2本アップロードする場合は、必要な速度が変わります。
同時配信をすれば、視聴者は必ず増えますか? いいえ。条件の近い配信を何回か行い、視聴時間、繰り返し見に来る人、チャットへの参加を比べてください。その結果をもとに、配信の日時や形式を調整します。
配信先はあとから追加できますか? ワークスペースのプランで現在使える範囲と、同時配信の概要を確認してください。まずは安定した2本の配信から始め、複雑にするのはそのあとです。
最後に、両方のチャンネルで短いテストをして配信を終了し、どちらのチャンネルページでも、プレーヤーが配信中のままになっていないことを確認します。最初から欲張った設定にするより、毎回同じ手順で確認できるチェックリストを持つほうが大切です。